DTMでミックスやマスタリング作業を行う際、当然皆さんモニタースピーカーで音を確認しながら作業を行なっていると思います。
この時にモニタースピーカーの設置方法を気にしたことはありますか?
モニタースピーカーの設置方法は、聴こえれば何でも良い、、、というわけではなく、正しく設置することで、正しい音でのモニタリングをすることができます。
プロの音楽作品の様な音で自作曲をリリースしたい。
レコーディングスタジオの様なモニタリング環境を実現したい。
そんな目標にに、近づける様な、意外に知られていない?だけど簡単に実践できるモニタースピーカーの設置方法の基本を解説します。
モニタースピーカーの設置方法の基本は4つです。
1・モニタースピーカーの高さ
2・モニタースピーカーの向き
3・モニタースピーカーと壁との距離
4・モニタースピーカーの設置面
それぞれ解説していきます。
モニタリングの際のスピーカーの高さは、ツイーター(高音域のスピーカー)を耳の高さに合わせるのが基本です。
スピーカーには指向性というものがあります。
指向性とは、簡単にいうと音が強く聞こえる向き、と言えます。
そして、この指向性は、高音の方がより強いため高音を耳の高さに合わせるのです。
ウーファー(低音域のスピーカー)は、より大きいため、そちらに合わせていた方もいるかもしれませんが、ツイーターに合わせるのが基本です。
モニタースピーカーの向きは、リスニングポイント(耳)に正対するようにやや内側に向けるようにします。
これも1と同じく指向性の問題です。
高音域の方が指向性が強いため、リスニングポイントに正対していないと、低音域が実際の音よりも大きく、高音域が小さく、聞こえてしまうことになりかねません。
正しいバランスを聞き取れる様になるためにもリスニングポイントに正対するように設置してください。
モニタースピーカーの後ろに壁があると反響し、低音が大きく聞こえてしまうため、壁にあまり近づけないように設置します。
スピーカーは振動させることで音が出ます。
そしてこの振動は設置面に伝わり、再びスピーカーに伝わり、音とは別の振動を発生させます。
この振動と振動が干渉し合うため、原音とは異なる振動となり、音が濁る原因となります。
これを防ぐために、インシュレーターという振動を抑えるアクセサリーをスピーカーの下に設置します。
インシュレータは、色々な種類がありますが、数千円~数万円という価格帯のため、購入に躊躇されるかもしれませんが、正しいモニタリング環境を望む方は、購入を検討してみてください。
ご自宅で、理想的なモニタリング環境を作るのは制約もあるでしょう。
日本の住環境では、そもそも大きな音を出せる環境を用意することが難しいかもしれません。
それでもこれらの基本を踏まえて、できるだけの環境を作ることで、少しでも良いモニタリングができるのではないかと思います。
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